いよいよ2018年も夏休みシーズンに突入!
身近なアウトドアとしての「釣り」を通して、たくさんの楽しい思い出作りができるとイイですよね。
実際、堤防やボートなどでの釣りでは、いろいろな魚たちに出会うことができます。
好奇心旺盛なこどもたちは、「自然とのふれあい」の中で「触れてみたい!」「食べてみたい!」(これは大人だけですかね。。)と生き物とのふれあいを通していろいろなことを学びます。
ところが、身近に触れ合うことができる生き物・さかなの中にも、危険な生き物たちはいるんですよね。
「触れるとキケン」、「食べるとキケン」、見た目はきれいだったり、かわいかったりするさかなでも、実は猛毒を持っていたり、ヒレやトゲが鋭かったり。
そこで今回は、堤防釣りやボート釣りなどで出くわす、割と身近にいる危険なさかなたちをご紹介したいと思います。
むやみに素手で触ったり、食べたりしないように、たのしい夏を過ごしていただければと思います!
1.【さわるとキケン!毒あり】ハオコゼ
堤防釣り、特に岸壁沿いに糸を垂らしていると、割とよくお目にかかるポピュラーな魚です。
「ハオコゼ」
パッと見はカサゴに似てるし、意外と格好よくて茶目っ気も感じるさかなだったりするんですが、ヒレに毒を持っている魚です。
もし釣れた場合は、絶対に素手では触らないよう魚バサミで持って、ハリを外して速やかに海にお帰りいただきましょう。
出所:WEB魚図鑑 ハオコゼ
https://zukan.com/fish/internal41
2.【さわるとキケン!毒あり】ゴンズイ
この魚も、時合が来ると岸壁沿いでよく釣れる魚です。
「ゴンズイ」
ヒゲを生やしてナマズみたいな格好をしており、実際にナマズの仲間なのですが、こちらもヒレに毒を持っています。
コイツが釣れた時はハリを飲み込まれてしまうパターンが結構多いので、そんな時は無理に針を外そうとせず、ハリスからハサミでカットした方が良いですね。
出所:WEB魚図鑑 ゴンズイ
https://zukan.com/fish/internal337
群れをなして泳いでいる様は「ゴンズイ玉」と呼ばれ、群れで行動するさかななので、釣れるときはこんな感じで一気にまとめて釣れたりするので注意が必要です。
3.【さわるとキケン!毒あり】アイゴ
この魚も堤防で結構釣れてしまいます。
「アイゴ」
姿恰好はメジナやタイに似ているので、結構引く魚なんですね。
針掛かりすると、竿を曲げてくれてちょっと楽しい魚です。
ですが。。
このさかなもヒレに毒を持っているんですね~。
煮付けや刺身でも結構おいしくイケるらしいんですが、内臓が相当臭いらしく。。
基本リリースでいいと思いますが、もし食べてみたい場合は、ヒレをハサミで切り落としてから、内臓をつぶさないように頭と内臓を落として持ち帰るのが無難かと。
(僕は食べたことないし、今のところ危険を冒してまで食べようとは思いませんが。。)
出所:WEB魚図鑑 アイゴ
https://zukan.com/fish/internal309
4.【さわるとキケン!】カサゴ
煮付けや丸ごと唐揚げにすると最高にウマいさかなです。
「カサゴ」
コイツは毒はないのですが、エラのほか、ヒレというヒレが鋭くて、安易に素手で触ると切り傷・刺し傷必須です。
釣り上げた後は、要注意。魚バサミ必須です。
そして釣った後だけでなく、持ち帰ってさばく時にも注意が必要な魚ですね。
何も考えずにさばくと、手指傷だらけ、切り傷・刺し傷だらけ必須です(笑
とはいえ、ヒレをハサミでジョキン、ジョキンとカットして、捌きをウマくこなして味付けを施せば、そのあとには至福の時が待ってます(笑
カサゴはマジでうまい!
出所:WEB魚図鑑 カサゴ
https://zukan.com/fish/internal35
5.【さわるとキケン!】スズキ(フッコ、セイゴ)
成長するにつれて呼び名が変わる出世魚として、ブリとともに代表的な存在です。
「スズキ(シーバス)」
堤防釣りで、しかもエサ釣りで釣れるものはそのほとんどが50cmに満たないセイゴサイズですが、河川の下流域とかでのルアー釣りでは80cmオーバーにも出くわすことがある、なんとも楽しいさかなです。
(東京湾を代表するさかなのひとつですね。僕も昔、東京湾での乗合船ジギングによく行きました。)
この魚も毒はないのですが、ヒレとエラが鋭く、しかも大型になると歯も鋭いので、親指を下あごに押し付けて素手で持つよりは、専用のフィッシュグリップで掴んだ方が良いですね。
魚の見た目は、マダイと並んで「これぞ、The 魚」的で格好いいです。
しかもよく引く魚で、釣り魚として楽しいさかなでもありますが、イタリアンなんかでハーブ系の香草と合わせたソテー(ムニエル)として出てくる定番の魚でもありますね。
ちなみに都内のレストランで出てくるスズキのソテーは、そのほとんどが東京湾千葉産(船橋辺りで水揚げ?)ですね。
出所:WEB魚図鑑 スズキ
https://zukan.com/fish/internal93
6.【さわるとキケン!】ウツボ
堤防釣りでは滅多にお目にかかることはないと思いますが、一応載せておきます。
「ウツボ」
毒を持ってたり、鋭いヒレやトゲがあるわけではないですが、その「歯の鋭さ」に要注意ですね。
とはいえ、ウツボだけでなく、たとえばタチウオだとか、サワラだとか、ヒラメだとかも歯が鋭い魚なので、ウツボだけ取り上げるってのは不公平かなとも思ったり。
ブヨブヨしてることから意外とコラーゲンたっぷりで、沖縄あたりではウージとか言われてて、唐揚げに煮付けでウマい?
7.【食べるとキケン!毒あり】フグ類
素人が手を出してはいけない領域の代表格です。
「フグ類」
もうこれは言わずもがな、ですね。
確かにフグ刺しとか、フグちり、フグの白子のホイル焼きとかって、専門店で食べると超絶ウマいです(笑
でも。。。
「フグの調理」に都道府県レベルで免許制度を敷いて、「調理業務の独占状態」にしているのはなぜか?を考えれば、あえてそこでリスクを冒す必要はないでしょう。
釣り船の船宿でさばいてくれるサービスがあれば、それを利用すれば良いですが、そのような状況になければ「素直にリリース」が正解です。
写真のショウサイフグに限らず、フグと名の付くさかな全般に言えることだと思います。
というか、釣れた時点で「〇〇フグ」なんて詳細な名称はよくわかりませんので、
「釣れた時に膨らんでるヤツは逃がすのみ」、です(笑
出所:WEB魚図鑑 ショウサイフグ
https://zukan.com/fish/internal321
8.【食べるとキケン!毒あり】キタマクラ
なんと分かりやすいネーミングなんでしょうか。
「キタマクラ」
亡くなった方を寝かせるときの風習(北枕:きたまくら)から、「食べると死に至る」と強烈に連想させる名称として「キタマクラ」の名がついたともいわれているようです。
このさかなも堤防釣りだけでなく、ボートで沖に出たときもカワハギに混じって結構釣れてくる魚なんですね。
釣れた時に「ギュッギュッ」て鳴いたり、見た目がお茶目でカワハギに似てなくもないんですが、フグの仲間です。
外見的にトゲや毒ヒレはなくて、触る分には害はないのですが、このさかなも「食べる」ことにおいて素人が手を出してはいけない魚です。
可愛げがあるさかなですが、持ち帰り厳禁、そっと逃がしてあげる魚ですね。
出所:WEB魚図鑑 キタマクラ
https://zukan.com/fish/internal8
おわりに
実は割と身近なところにも、キケンなさかなたちはいるんですよね。
堤防やボート、乗合船で釣りをしているときに掛かってくる、関東圏では比較的ありふれたさかなたちです。
僕が実際に釣ったことがあるさかなたちを中心にご紹介しましたが、このほかにも、アカエイだとかウミケムシだとか、実際に釣ったことがない生物にも危険なものがいたりします。
基本線として、見たことのない、よくわからない魚や生き物は、むやみやたらに「触らない」「食べない」ことが大切ですね。
事前に正しい知識を身に付けて、防げるキケンは回避して、自然と上手に触れあっていけたら良いですよね。
そして自然を満喫してください!ビバ!自然!
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