身近な海での釣りである堤防での釣りって、それなりにいろいろな魚種に出会える五目な釣りができて楽しいですよね。
初めての釣り、しかも釣った魚を食べるって経験としては、堤防で釣りすることがはじめの一歩としては最適だと思います。
でも、何度か堤防釣りを経験すると飽きてしまうというのも正直なところ。
そんな状態になったら堤防釣りのように陸から沖に向かって釣りするのではなく、船で沖に出て釣りしてみる、っていうのはまた別の世界が広がるチャンスだと思うんです。
そんな新たなチャレンジを欲している人たちに向けて、今回は海での船釣りの中でも、比較的気軽に楽しめる「乗合船(のりあいせん)での釣り」をお伝えしたいと思います。
船釣りに行くときの流れ
船釣りに行くときのおおよその流れはこんな感じかと。
1.まずは「何を釣りたいか?」を決める
2.手持ちのタックル(竿とリール)でお目当ての釣りができるか?の確認
3.船宿独自ルールの確認
4.前日は忘れ物ないかの確認としっかり睡眠
5.船宿までは安全運転で!Enjoyフィッシング~!
※はじめての船釣りってドキドキしますよね~。
僕がはじめて乗った乗合船は、東京深川(最寄駅:東西線木場駅)の吉野屋さんでのタチウオジギングだったんですが(これまたニッチな感じ笑)、最初はホントにドキドキしましたね~。
10年くらい前の話になりますが、当時海釣りしてみたいなあ~なんて思ってたところに、「バス釣りの延長みたいな感じでタチウオがジギングで釣れる」って情報を得て。
しかもそれがすぐそこの東京湾で可能ならしく。
さっそくWebサイトで探してみると、近所にタチウオジギング船を出してる船宿さんがあるってことがわかりました。
それが吉野屋さんだったんですが、船宿さんに電話して「どんなタックルがいりますか?」とか、「ジグの重さと色は何が良いですか?」とか、「何時に行けばいいですか?」とかって、いろいろと問い合わせましたね~。
下町深川の老舗とのことだったので、「べらんめぇ!」な感じでとっつきにくいのかも?なんて思ってましたが、そんな心配はよそに、船宿に行ってみると意外と気さくな感じで。
はじめての乗合船を満喫することができました。
その1:まずは「何を釣りたいか?」を決める
まず何より、「何を釣りたいか?」(=目的)を決める必要がありますね。
アジ?カワハギ?マダイ?ヒラメ?ヤリイカ?タチウオ?アカムツ?カツオ?ヒラマサ?ワラサ?
季節によって釣れる魚種はさまざまであり、また場所によって狙える魚も異なります。
「何でもいいから、いろいろなさかなが釣りたい!」であれば五目釣りになりますしね。
季節と狙う魚種によって、場所(=港)が決まってきますので、まずは何を釣りたいか?を決める必要があります。
僕の場合、毎日のようにどこかのチャンネルでやってる釣り番組に触発されて決めることが多いですね。
<東京圏で僕が観ている(放送されている)主な釣り番組>
その2:手持ちのタックル(竿とリール)でお目当ての釣りができるか?の確認
釣りたい魚種が決まったら、次に手持ちのタックルで対応可能か?を確認します。
この時点で行き先の港はほぼ決まっているので、あとは「〇〇(魚種) ▼▼港(行き先の港) 船釣り」などのキーワードでググってみて、検索結果として出てくる船宿のサイトや船宿に直接電話して、必要なタックルや仕掛けを確認してみてください。
検索キーワードは「カワハギ(スペース)葉山(スペース)船」みたいな感じですね。
手持ちのタックルで対応可能そうであればそれを持参すれば良いですし、できなそうであればレンタルタックルはないか?を船宿に確認してみます。
大抵の船宿さんではレンタルタックルを用意してくれてますので、はじめてでも安心です。
もし、レンタルタックルがない場合は、行き先変更、魚種変更ってことになってしまいますが。。
ちなみに個人的な感覚ですが、はじめから釣りたい魚専用のタックルを無理して用意する必要はないと思っています。
まずはレンタルタックルでやってみて、面白そうだとか、もっとハマってみたいって思ったら釣具屋へLet’s Goってことで。
釣りたい魚ごとに専用タックルを揃えていたら、それこそ釣具屋が開店できてしまいますしね(それは言い過ぎか。。笑)
結局はラインの太さやコマセカゴのサイズ、オモリの重さなどが船宿仕様を満たせていれば、オマツリなどで他の釣り人に迷惑かけることはほぼないので、そんなにシビアに考えなくても良いと思っています。
要は、海中に入っていく部分(道糸~コマセカゴ~オモリ~ハリスの太さ)が船宿の要件を満たせていれば良いのでは?ってことですね。
たとえば必要タックルが「ヒラメ竿+ベイトリール+PE2号+オモリ40号」と書いてあったとしても、別に「ヒラメ竿」である必要はなく、「PE2号+オモリ40号」に対応可能な、いわゆるライトタックルと呼ばれる竿とリールであれば、スピニングリールであろうがベイトリールであろうが、あるいは先調子であろうが胴調子であろうが、はたまた1mの竿であろうが3mの竿であろうが、極端な話それはそれでいいんじゃないかと。
無理にタックルを新調しなくても、まずはレンタルタックルで様子見ってのでもいいんじゃないかってことですね。
とはいえ、「水深200m~300mでアカムツ狙います」って時に「手巻きリールで対応します」とか、竿先で微妙なアタリを捉えなきゃいけないマルイカ狙いってときには、さすがに電動リールや専用竿を用意する必要がありますが。。
あと、エサやライフジャケット(2018年2月から着用義務化)はほぼ例外なく船宿さんで用意しているので、その点は心配なし、ですね。
その3:船宿独自ルールの確認
レンタルタックルの有無や仕掛けとともに船宿さんに確認が必要なのが「船宿さんの独自ルール」です。
たとえば、PEラインの太さやハリスの太さと長さ(特にハリスの長さは指定されることが結構あります!)、オモリの号数(重さ)、コマセカゴのサイズ(これも結構指定があります)、現地での集合時間や駐車場、喫煙場所、最寄駅からの送迎の有無など。
何事も、事前の情報収集が大事ですね。
大抵の場合、集合時間は出船時間の1hほど前までに、ってなってますし、駐車料金が別途必要なところもあれば、送迎などはしていない船宿さんも。
また最近では分煙ルールを適用している船宿さんもあったり。
これらは船宿さんとのトラブル回避、他の釣り人とのトラブル回避のためにも、ぜひ確認しておきたいところですね。
<船宿に電話した際に確認しておくと良いこと>
- レンタル等のサービス内容(タックル、コマセカゴ、テンビン、仕掛け販売、駐車場等)
- タックルや釣り方の制約の有無(ラインの太さ、ハリスの太さ・長さ、オモリの重さ、コマセカゴのサイズ等)
- 集合時間(遅れると他の釣り人に迷惑が掛かります)
- 最寄駅からの送迎有無(交通手段がクルマ以外の場合)
- 今釣れている釣り方や、仕掛けの工夫(ラインの太さ、ハリのサイズ、エサ、ルアーのサイズ・重さ等)
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その4:前日は忘れ物ないかの確認としっかり睡眠
ここまで来たら、あとは明日の爆釣を願うだけ(笑
まさに遠足前のこどもの心境ですね~。
何が釣れるか、どんな大物が釣れるか、どれだけたくさん釣れるか。
僕も釣行前夜は毎回妄想全開、こんな心境です(笑
とはいえ、釣行前日は船酔い対策のためにもしっかり睡眠をとっておきたいですね。
釣行前夜の興奮の中、これがなかなか難しいのですが。。。
そして忘れ物ないかの確認も。
「せっかく用意してたのに、持ってくるの忘れた!」って、船上ではじめて気付いたりすることも。
飲み物やお菓子、軽食などは途中のコンビニで買えますし、さすがに竿やリールを忘れることはほぼありませんが、竿を留めておく尻手ロープや尻手ベルト、プライヤーなんかの小物類は意外と忘れてしまったりするので要注意ですね。
<釣行前夜の忘れ物確認>
- 竿とリール
- 仕掛け
- オモリ
- コマセカゴ
- 竿受け
- 竿受けと竿をつなぐ尻手ロープや尻手ベルト
- プライヤー
- ハサミ
- クーラーボックス
- 酔い止め薬
- お財布
その5:船宿までは安全運転で!Enjoyフィッシング~!
釣行当日の朝、というか大抵は夜中ですが(笑
寝坊することなく起きたら、忘れ物の最終確認をして釣り場へLet’s Go!
でも、事故や違反のないよう、はやる気持ちを抑えて安全運転で!
船宿まで気持ちよくたどり着いて、あとは一日Enjoyフィッシング~ってことで。
おわりに
はじめての船宿さん、はじめての船釣りは確かに不安もありますが、事前にしっかり準備しておけば問題ないですよ~。
一度船釣りを経験すると、結構ハマってしまうかも。
船上で迎える朝、水平線から昇ってくる朝陽は、まさに絶景!何物にも代えがたいものがあります。
相模湾だと天気の良い日には富士山が拝めたり。
そしておいしい魚たちとの出会い。
自然が相手なので、天候や潮回りなどによっては毎回好釣爆釣とはいかないですが、それも釣りってことで。
船宿さんによっては、それこそすべてレンタルで手ぶらで行ってもOK!なところもあるので、
一度、乗合船での釣りを体験してみてはいかがでしょうか!
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