ボート釣り

相模湾油壺(小網代湾)での手漕ぎボート釣りで、秋のカワハギと戯れる!

投稿日:2017年10月14日

2017年10月8日(日) 油壷釣船組合 - 貸しボート油壷(神奈川県)

晴れ時々くもり 中
干潮12:03 満潮6:11

油壷釣船組合(あぶらつぼつりぶねくみあい)

何とも渋いネーミングのレンタルボート店です。

油壷釣船組合
貸しボート油壷

今回の釣行は、10月の3連休の中日の10月8日。
「久しぶりにカワハギ釣りに行こうか?あわよくばヒラメやマダイも釣れるかもよ?」の提案に、ヒラメ釣りを切望する息子とのボート釣りとなりました。

※2018年以降の釣行記事はこちら:
・(2018年9月)秋の相模湾油壺(小網代湾)での手漕ぎボート釣り カワハギにマダイにカサゴ、ソウダなど魚種多彩!
・(2018年全般)油壺でのボート釣り、江東区界隈でのハゼ釣りなど 2018年の釣りふり返り

・(2019年5月)油壺(小網代湾)での手漕ぎボート釣り in 2019春! GW10連休に30㎝オーバーのビッグなカワハギ!





当初、いつもの葉山周辺でのボート釣行を企むものの、10月7日土曜朝の時点ですでに満船とのこと。。10月8日は晴天予報、絶好の釣り日和予報なことから、みなさん考えることは同じでしたね。。。

次の候補として、以前行ったことのある走水(はしりみず)でカサゴにしようか?とも思いましたが、せっかくなので初物ってことで、予約なしでもOKで早いもん勝ちという情報を得た相模湾は油壺(小網代湾:こあじろわん)でのボート釣りにすることにしました。

三浦半島の先端部、三崎方面へ行った帰りにいつも寄る「油壺マリンパーク」。

油壺は水族館と海を眺めながらの露天風呂(観潮荘)とが楽しめる、我が家にとっては釣りの後のちょっとしたお楽しみの場所でもあったのですが、実はレンタルボート店があるなんて知りませんでした。

ただ、Google先生にいろいろと教えを請うてみたものの、油壺にあるボート店「油壷釣船組合の情報が少ないこと、少ないこと笑)

とりあえず、現地に行って砂浜にクーラーボックスを並べて順番待ちする必要があることは確認できましたが、集合時間だとか、駐車場だとか、仕掛けだとかエサだとか、あるいは釣果だとかの情報はよくわからないまま、ひとまず行くだけ行ってみるか!ってな感じで決めてしまいました。
それくらい情報量が少ない船宿さんなんですね。

そんな状況なので現地に6時頃には着くようにと、4時過ぎに自宅を出発しました。万が一、ボートが借りられなければ三崎港でオカッパリかな、なんて思いながら首都高に乗っていざ出発です!

※なにせ、“油壷釣船組合”のキーワードでの検索結果トップが個人のブログだったりします。
一応、同じ検索結果トップページ内の下の方に当店のサイトは表示されているのですが、そのサイトを実際に訪れてみても、これまたあっさりとした1枚のページのみだったりします。。
“PM8:00~AM3:00″の時刻が何を意味しているのか?といった素朴な疑問はスルーして笑)、商売っ気がまるで感じられず、「釣船組合」という名称からも非営利に近い形での営業なんですかね。

【相模湾 油壷釣船組合】

 

タックル、仕掛け、エサ

タックルは、いつものボート釣り兼オカッパリ用の3セット、今回もカワハギ胴付き仕掛けにヒラメ用の仕掛けと、アミコマセオキアミLLサイズアオイソメアサリむき身(冷凍)ヒミツのエサを持参しました。空腹時のスーパーでの買い物よろしく、エサはいろいろな種類のものを用意していきたくなるんですよね~。

1.バス用のベイトタックル+カワハギ用胴付き仕掛け+オモリ15~30号

2.タチウオジギングロッド+シマノ フォースマスター400(PE2号200m)+ヒラメ用泳がせ仕掛け(全長1m+捨て糸50cm)+オモリ20号

3.シーバスジギング用のスピニングタックル+リーダー6号2m+メタルジグ40g ※結局使わず

 

釣り方

今回はカワハギメインで考えていたので、胴付き仕掛けで底を叩きつつ、ヒラメ仕掛けにヒミツのエサを付けて放置。気が向いたらアミコマセにオキアミを底付近でアオル、といった釣り方ラインナップで臨みました。結局、コマセ釣りはほとんどしなかったんですけどね。

1.カワハギ仕掛けは、底を叩きつつ、底から2mくらいの範囲で誘い
オモリを底まで落として糸ふけを取った後、竿を50cmほどゆっくり軽くアオリながらオモリで底を叩きながら、ゆっくり竿を持ちあげながら落としながら、時折食わせの間を取りながら、を底から2mくらいの範囲で繰り返す。

2.ヒラメ仕掛けは、オモリを底スレスレ
上針(シングルフック)を上あごに、下針(トリプルフック)を尾びれ近くの上側にそれぞれ掛けてオモリ着底後、オモリが底スレスレの状態で放置。

3.アミコマセ+オキアミ仕掛けはコマセを段階的に撒きながら、刺しエサを同調させる
オキアミの尾をカットして、針にまっすぐ刺して、オモリ(コマセカゴ)を底まで落とし、着底後すぐに1m巻いて竿を1回大きくアオル。(コマセ撒き第一弾)
もう1m巻いてまた竿を1回大きくアオル。(コマセ撒き第二弾)
そしてもう1m~2mほど巻いてアタリを待つ。
海底から1m~2mくらいのところに針が来るようにして待つ。)




坂道、坂道、坂道

6時過ぎに油壺マリンパークにほど近い駐車場に到着。500円の料金で1日停められるとのことで、船宿から徒歩5分程度の駐車場(油壺マリンパークに向かって右側にあります)に車を停めていざ船宿へ。

Google先生曰く、釣り場へいくまでに試練が待ち構えているとのことでしたが、ご多聞に漏れず。何ですか、この急坂は!!
気を緩めるとそのまま転げ落ちていきそうな、とにかく下に降りるための歩く道を無理やり作りました、みたいな急坂をキャリーカートを転がしながら、転ばないように慎重に下っていきます。

この坂だけでなく、
その先にはさらに試練の坂が!!

 

何とか坂を下り、横堀海岸と呼ばれる砂浜に着くと、すでに先着が4組ほどいました。
列の最後尾にクーラーボックスを置いたら、息子は酔い止め薬を舐めながら、しばし海岸で砂浜遊びタイムです。

そうこうしているうちに6時半くらい(?)に沖から小さな漁船が1隻着岸。
どうやらその船の方がボート店の管理をしているらしく、気付いたら4名ほどでボートの準備をせっせと手際よく人力で行っています。
ひととおり準備を終えると、7時前くらいに乗船受付開始し、先着順で順番に2人乗りの乗船料金3,500円の支払いとともにいざ出船です。

※当店のサイト上は「1日3,000円」となっていますが、2017年10月時点で1日3,500円でした。

いざ出船!

 

魚種多彩、豊かな海

油壷釣船組合では曳舟等のサービスはなく、河岸払い後はひたすら手漕ぎで沖を目指します。
沖へ向かう道すがら、魚探をセットしてからさらに沖へとオールを漕いで漕いで、漕ぎまくります。

水面に見える潮目を何本か通過した後、水深27m付近魚探に映る海底は何の変化もないところでしたが、他の手漕ぎボートやプレジャーボートがいる辺りで一旦オールを止めて、様子を見ることにしました。
この辺りはどうやら砂地がなだらかに続いているようです。アンカーを降ろして、カワハギタックルで釣り開始です。

水深27~28mの砂底(?)ポイント

 

エサはアオイソメとアサリを交互に付けて、様子見な感じでスタートしました。
しばらく誘いを掛けながら底を叩きながらを続けていると待望の魚信。
竿を頭上まで大きくアオリ、ヒット!!も、巻いてくる途中でバレてしまいました。。

6時過ぎの満潮時刻から1時間ちょっと、ぼちぼち潮は動き始めているものの、まだ喰いが渋く浅いのか、立て続けに4~5回連続でバラシ。。。
針掛かりまではできているものの、なかなかサカナくんの顔が拝めない中でちょっと焦り始めた8時過ぎ、ようやく小ぶりながらも15cmくらいのカワハギくんの登場です。アオイソメ(垂らし5cm程度でカット)に喰ってきました。
魚体が全体的に小さいみたいで初顔まで苦戦しましたが、よかった~。
ひとまずボウズ逃れクリアってことで、もう少し成長してからまた来てねと、海にお帰りいただきました。

本日の1尾目カワハギくん

 

息子はというと、ボート漕ぎ始めて早々に爆睡モード突入笑)
天気よくてポカポカしてて、船上の揺れが気持ちいいんだよね~。

爆睡する息子を横目に、僕の方は釣りを続けます。

時刻は9時になろうかという頃、かなり潮が流れ出してきたようで、沖方面にラインが斜めに入っていきます。
胴付きの3本ハリにアオイソメアサリオキアミをローテーションで付けながら探っていくと、ふたたび魚信アリ。今度はなかなかの引きです。揚がってきたのはフグくんでした。

フグくん

 

そして、魚探に海底から10mくらいまでのところに反応がわっさわさと出てきたなと思った瞬間にゴゴンッ!!オキアミに喰らいつき、青物特有の走りを見せてくれたのはソウダガツオくんでした。

ソウダガツオの反応が抜けた後は徐々に調子が上がってきて、小型のカワハギくんを8枚ほどキャッチ&リリース、お持ち帰りサイズのカワハギくんを2枚ほどキープ。

サカナに飽きさせないよう(?)、3種のエサをローテーションしながら、途切れることなくアタリは続き、こんなゲストも登場しました。

なんですか、これは?テンス?

 

カワハギだけでツ抜けしたところで、そろそろ飽きてきたということで、岸に向かって移動です。
「油壺マリンパーク前」に定置網がある辺りがポイントのひとつだとGoogle先生が教えてくれていたので、マリンパーク内の水族館から漏れてくるショーのアナウンスを目指して漕ぎまくります。

するとなるほど。マリンパークに近づくにつれ、14、5mくらいから8m~6mくらいに駆け上がる場所があって、魚探にも反応が出てます。陸地側が磯(海底は起伏に富んだ岩場)、沖側が砂地のようで、この境目がカケアガリになっているようです。
沖に向かって潮が流れているため、いったんカケアガリ部分を通り越して水深6m付近まで漕いでから、アンカーを降ろすことにしました。

が、しかし。。操船って難しいですね~。

カケアガリを確かに確認しているんですが、アンカー降ろし後に流れ着いた場所は魚探のこの映像。。
しかたなく、ここで釣り再開することにしました。

これくらいの水深から6~8mくらいまでカケアガリがあるんですが、ピンポイントでの操船が難しい。。

 

このポイントでは、せっかくなんでヒラメ仕掛けを投入することにしました。
ヒミツのエサ、「イワシの丸干し」を付けて投入です。人間が食べておいしいものはサカナも好むだろうと、前回の葉山でのボート釣りで使用し、謎のラインブレイクを連発したエサです。(ヒミツじゃなくなっちゃいましたね。。)

千葉県産マイワシの丸干し

泳がせと同じ要領でエサ付け

 

投入後、すぐさまアタリが。

竿先がビクン、ビクンと反応を示し、ひと呼吸置いて大きくスウィープアワセ。みごとフッキングしたようです。
そこそこ引いたあと、揚がってきたのはオキエソくんでした。
はじめて釣りましたが、なんとも奇妙な姿形をしてますね。それに小さく鋭い歯がずらり。どうやら練り物などの加工材料ということなので、そのまま海にお帰りいただきました。

オキエソくん




カワハギと戯れる!

しばらくすると、爆睡モードからの覚醒で息子も起きだしてイソメ仕掛けで釣り開始。
すると早々にカワハギがヒット!寝起きでカワハギにご満悦笑)

寝起き一発目の
カワハギくん

 

間にホシササノハベラを3匹ほど挟んでまたもやヒット!
アワセも堂に入ったもので、「このサカナ、結構引くよ~!」なんて言いながら揚げたのは今日一番、30cm弱の見事なカワハギでした。

会心の笑顔でカワハギベラと戯れてます。

今日一番の
良型肝パンカワハギくん

 

このあと、イワシエサの方は頭だけ残して食べられる、の繰り返しで針掛かりせず、息子がベラのほかに数枚のカワハギとカサゴを追加して、今回の釣行を終えることとなりました。

 

おわりに

いやはや、岸が間近に見える程度の沖、しかも水深20数メートル程度の深さで釣れるサカナたち、相模湾の魚種の多彩さには毎回驚きます。
テンスオキエソなど、はじめて釣った魚も混じり、多種多様なサカナたちとの出会いで結局今回も7目達成となりました。

若干、風が吹いたことで手漕ぎが大変でしたが、やっぱりボート釣りって楽しいですね。
好天の中、魚探の助けを借りながら思い思いの仕掛け、思い思いのエサで、思い思いのスタイルで釣りができるのは何とも魅力的ですよね。

何より、海底の地形変化を目で確認しながら魚群の反応を捉え、明確な根拠を基に釣りができるなんて、魚探ナシでの沖釣りはナシでしょう!ってくらい、魚群探知機は重宝してます
魚探を使ったことない方は、一度使ってみることをぜひオススメします!

※ただ、エサや釣り方については、コマセの使用量や禁漁期など、「遊漁に関する申し合わせ事項」を守る必要があります

何とか、相模湾でのボート釣りでヒラメを釣ってみたいんですが、また次回以降におあずけですね。

そして肝パンカワハギの刺身はやっぱりウマい!
活魚系の割烹料理屋さんとか行くと、刺身1匹3,000円(!)とかしちゃうんですよね。
しっかりとした鮮度管理、職人さんの調理という付加価値込みとしても、ありえねーって感じです(笑

釣ってすぐエラにハサミを入れて血抜きをし、海水氷で冷やして持ち帰った後にウマいことさばけば、そこらへんの料理屋で出てくる魚に負けないくらい(?)抜群にウマいさかなを食することができるんですよね。
これぞ、釣り人の特権!

魚探様様、ボート釣りって楽しい~!

今日も海の豊かな恵みに感謝!明日も楽しい釣りを!




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■筆者プロフィール
1970年代生まれの団塊ジュニア世代
妻、長男とともに都内在住。
子供のころのフナにはじまり、ブラックバス、ライギョなどの淡水の釣りを経て、海釣りへ。
たのしく釣りを」を第一に、フィッシングライフを満喫中。