2017年3月19日(日) 葉山フィッシングセンター(神奈川県)
晴れ 中潮
干潮15:15 満潮8:21
今回はボート釣りに新たな兵器を投入するデビュー戦となりました。
そう、ついに買ってしまいました!
単三乾電池8本で稼働する心強い味方、魚探(魚群探知機)のデビューです!
魚探(魚群探知機、兼海底地形探査機)のしくみ
魚探は、魚影や海底の様子を映し出すモニターと、「振動子(しんどうし)」と呼ばれる魚探付属の機器によって、水の中に超音波を短周期で発しながらその反射度合いを測定することで、水深や海底の凹凸(=海底の地形)、海中の障害物(=魚のほか、海中に浮遊する海藻・ゴミなど)の有無を判別するしくみです。
実際に陸上で魚探本体に乾電池を入れて電源を入れると、この振動子から「パッ、パッ、パッ、パッ」と定期的な波動が発せられているのがわかります。
この振動子は、海底に向けて取り付ける必要があるため、
- 船底に取り付けるか(=船底越しに超音波を発することになる)
- 水中に突っ込んだ形で取り付けるか
の必要があります。
より感度良く取り付けたいとの思いから、水中に突っ込んだ形で取り付けた方が良いと考え、
船べりに振動子を固定するための棒(HONDEX(ホンデックス) 魚群探知機用万能パイプ. BP05)も併せて購入しました。
(太陽光を遮り、モニターを見やすくする遮光フードも一緒に購入。
これ、魚探画面の波よけにもなるのであった方が良いと思います。)
それにしてもこの振動子を取り付ける棒、単なるプラスチック、というか塩ビ管というやつ?に、船べりに固定するためのクランプが付いてるだけなんですが、結構いい値段しますよね。。
ホームセンターで部材を買ってきてDIY(自作)される方もおられるようですが、ぼくは面倒くさかったので購入してしまいました。
手間を惜しんで時間を買ったと納得することにしてます。。。
ただ、ボートによっては船べりに固定するためのクランプ部分が合わないこともあるようなので、固定棒を購入する際には注意が必要です。
ここは振動子を海底にまっすぐに向けて設置するためにも、クランプに木の板をかませたりして調整したりする必要があるかも知れませんね。
そんなこんなで記念すべき魚探デビューは、ボート釣りデビュー戦の地でもある葉山・森戸海岸の葉山フィッシングセンター(HFC)で飾ることになりました。
いつものことですが、新しい釣り具の筆下ろしは胸が躍り、ワクワクしますね。
※ちなみに同じ相模湾は三浦半島の先端に近い油壺でのボート釣りはこちら。
「秋の相模湾油壺(小網代湾)での手漕ぎボート釣り カワハギ、マダイなど魚種多彩!」
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【相模湾 葉山フィッシングセンター】
タックル、仕掛け、エサ
今回はいつもの胴付き仕掛けに加え、ウィリー仕掛け、サビキ仕掛けを用意してみました。
サビキはあわよくばイワシか小アジを釣って、それを生餌にヒラメ釣れないかな、なんて目論見で持っていきました。
もちろん、タックル構成はいつもの3セットで変わりありませんが(笑
エサは変わらず、いつものアミコマセ、アサリ、そして付けエサ用のオキアミMサイズ。
1.ブラックバス仕様のベイトタックル+サビキ+サニーカゴFLマーク2+オモリ25号
2.シーバスジギング仕様のスピニングタックル+ウィリー(全長2.5m)+サニーカゴM+オモリ15号
3.スピニングタックル(コンパクトロッド)+カワハギ用胴付き(全長1m)+オモリ15号
釣り方
魚探デビューで海底の変化や水深がわかるようになったとはいえ、今回も特別なことはしませんでした。
1.アサリ仕掛けは、オモリを海底スレスレ
アサリはカワハギ釣れないかなと期待しながら、基本はオモリを海底に着くか着かないかのスレスレの状態にしながら、たまに底を軽くたたくように誘いをかける。
2.アミコマセ+オキアミ仕掛けはコマセを段階的に撒きながら、差しエサを同調させる
オキアミの尾をカットして、針にまっすぐ刺して、オモリ(コマセカゴ)を底まで落とし、着底後すぐに1m巻いて竿を1回大きくアオル。(コマセ撒き第一弾)
もう1m巻いてまた竿を1回大きくアオル。(コマセ撒き第二弾)
そしてもう1m巻いてアタリを待つ。(海底から1m~2mくらいのところに針が来るようにして待つ。)
魚探ありとはいえ、操船の難しさを痛感
当日は天気もよく、朝のうちは少々肌寒かったものの、風も暴れず凪予報。
7時前に葉山フィッシングセンターに到着し、乗船準備を始めます。
イワシのいけすが設置されていることもあって、皆さん、でかい網持参でヒラメ・マゴチ狙いの方が多いみたいです。
70cmオーバーの座布団サイズのヒラメがあがるのもザラみたいですが、恥ずかしながら、実は相模湾ではヒラメ釣ったことないんですよね~。
次回はイワシエサ買って狙ってみるかな。
ボートに釣り具を積み込み、いざ出陣!
沖まで曳航されるまでの間に、振動子を船べりに取り付けて魚探本体に電池を装填。沖のブイにたどり着くと、魚探の電源を入れていよいよ手漕ぎ開始です。
今回も赤い鳥居を目印に名島付近に進路を向けて手漕ぎしまくります。
移動の間、魚探は魚を捉えてピッピコピッピコ鳴ったり鳴らなかったり。海底の変化が手に取るようにわかります。
(音消す方法、よくわかってなかったので鳴りまくり。。。)
それにしてもすごいですね!
海底にちょっとした根があったり、駆け上がりがあったりといった変化のあるところに魚はついているらしく、その様子が液晶画面に現れることの素晴らしさ。
素の人間では見えないものを可視化する技術、文明の利器とはまさにこのことだと、改めて実感します。
モニターに魚影が映るたびに、「こんなところに魚がいるの?」とか、目的地に到達する前に「ここで釣り始めちゃおうか?」の誘惑が。。(笑
海の中の様子に感動しながら、誘惑に抗いながら漕ぎ進めることしばし。
水深が15mくらいから25mくらいに落ち込む駆け上がりを捉え、うまく駆け上がりにボートが乗っかるように潮の流れを意識しつつ、駆け上がりから20mくらい(?)過ぎた辺りでアンカーを降ろして釣り開始です。
基本はウィリー仕掛けにオキアミを付けて、下手に動かさずに放置しておきます。
すると、ちょこちょこ竿先に魚信はあるものの針掛かりせず、小さなエサ取りからの反応のようです。
何がエサを突いているのか?
魚探を見てみると、魚のアイコンが表示されていることから、反応は確かにあるようです。
しばらくエサを付け替えながら、1mほどタナを上げたところで仕掛けを止めておくとビクンビクンと竿先が大きく動くアタリ。
アワセることなく、そのまま一定スピードで巻き上げてみるとなかなかの引き。この引きはマダイ?と想像しながら上げてくると、ウィリー仕掛けに掛かった魚は30cm弱のメジナくんでした。
メジナって結構引くんですよね。LT(ライトタックル)で十分に楽しめました。
堤防から釣れるメジナは釣ったそばから磯臭さがあるためリリースしますが、沖合でキャッチした魚だからか、磯臭さもないのでキープ。
続けてオキアミエサを投入しつつも、魚探の映像は平たんな海底を映しだしています。
海底の変化のあるところ、駆け上がりを狙って船を流そうと思っているんですが、これがなかなか難しい。。ただ、海底付近は魚影を捉えているようで、ピッピコピッピコ鳴りまくってます。
すると程なく魚信。挙がってきたのはスズメダイ。
釣り上げるとすぐに弱ってしまうため、なるべく手で触れないようにリリースします。
しばらくスズメダイの攻撃が続きつつ、なかなかほかの魚は針掛かりしませんでした。
結局その後はカサゴを追加したくらいで何ら異常なく、大きな盛り上がりを見せることもなく、いつもの堤防釣りのようになってしまいました。。
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おわりに
魚探ってやっぱりすごいですね。
海藻やごみを捉えてピコピコ鳴ったりすることもあるようですが、掛け上がりや根周りなどの海底の変化を目視できるようになったのは大いに収穫がありました。
と同時に、手漕ぎボートで狙ったポイントへ船をつけることの難しさ、操船の難しさを実感した釣行でもありました。
海底の変化や魚の反応を捉えながらそこに船を持っていく技術。
エンジンか手漕ぎかの違いはあれど、船宿の船長さんの技術の高さを実感しました。
ほんの数メートルでも流すところがズレるだけで、海底の地形の変化の仕方も変われば、魚のいる・いないも変わってしまうものなんですね。
ほんのちょっとした違いなんでしょうが、船宿が同じでも、船を操る船長が違うだけで釣れる船、釣れない船の違いが表れるのは当然ですね。
ボート釣りの奥深さをまた少しだけ知ることができたとともに、もっといろいろな場所で魚探を体験したいなって思いました。
まだ魚探を使われたことない方は、そんなに高いものでもない(?)ですし、ぜひ一度使用してみることお勧めします。
ボート釣りの世界が変わること、間違いなしです。
そして何より操船技術。ビバ、船長!!