2017年12月2日(土) 外房飯岡 - 幸丸(千葉県)
晴れ 長潮
干潮8:40 満潮14:24
先月11月に参加した千葉県外房は飯岡港の幸丸でのヒラメ釣り大会の興奮冷めやらぬ間に、今度は12月10日(日)にマダイ釣り大会があるということで行ってきました、プラクティス(事前の練習)しに。
外房でのマダイ釣りは、「テンヤ」と呼ばれる30g前後のオモリが付いたデカいハリに、5~7cmくらいの冷凍エビを付けて狙うシンプルな釣りがメインです。
「ひとつテンヤマダイ」と呼ばれるこの釣りは、僕自身、過去に3回ほどやりましたが、これがなかなかに難しい。。
釣り方は、いわゆる「ジグヘッドにエビを付けたエサ釣り」なんですが、軽いテンヤで底を感じながら、繊細なアタリを捉えて掛ける感覚がイマイチよく掴めない。。
せっかく参加する釣り大会も丸ボウズは避けたいなとの思いから、事前に練習しておこうってことで、久々のテンヤマダイの感覚を得るため先週に引き続き、飯岡向けて出発しました!
【外房飯岡 幸丸】
タックル、仕掛け、エサ
タックルはテンヤマダイ専用竿のスピニングタックルを、エサは船宿支給の冷凍エビをそれぞれ使用しました。
ちなみにテンヤマダイの場合、PE0.6号や0.8号といった細いラインでのやり取りとなるため、ドラグ性能の良いリールを使用した方が良いと言われています。
今回使用したシマノの「ナスキーC3000」は1万円未満(ステラの7~8分の1程度)で購入できるお手頃価格のリールですが、個人的な感想として安い割に結構イイ仕事してくれると思います。(さすがシマノ!!)
確かに、ハンドルやベイル辺りの質感は値段相応なチープ感が否めない上、使用機会2回目の現時点では耐久性についても未知数ではありますが、なめらかな巻き心地、ドラグの滑りなど、スピニングリールとしての機構的にはまったく問題ないと思います。
今のところ、僕の中ではコスパ抜群ということで(笑
※この釣りではまず何より「底の感覚を的確にとらえる」、「繊細なアタリを取る」ことが求められるため、そういった意味でマルイカやカワハギなんかと同様に、ロッド性能・ロッド感度が最重要なんじゃないかと思ったり。
「ロッド性能重視」ということは、必然的にリールはドラグセッティングさえ大きく間違えなければ、実はそんなに気にしなくてもいいんじゃないかと思ってたりするんですが。。
(5kg以上の大鯛を掛けたことがないから言えることなのかもしれませんが。。)
ちなみに僕の場合、ドラグセッティングは何kgとか測ることなく、かなり適当です(笑
アワセ入れたときに軽くジジッとドラグが鳴るくらいの強さを目安にセッティングしています。あとはさかなとのやり取りの中で微調整していく感じですかね。
感覚的なところでいえば「さかなを掛けるまで」が大変で、今時のタックル使ってれば、掛けたらあとは何とかなるってことなんじゃないかと。
【タックルセット】
1.シマノ 炎月 一つテンヤマダイ MH240
+シマノ ナスキー C3000
+PE:ダイワ 紅牙センサー 8ブレイド 0.8号200m
+リーダー:ダイワ 船ハリス真鯛 フロロカーボン2.5号3m
+テンヤ:ジャッカル ビンビンテンヤ グリーン×ゴールド、スパークレッド 8号~13号
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釣り方
テンヤ釣り自体、いまだ数回程度しか経験していない人間が偉そうにいうのもなんですが、一言でいえば、
「テンヤマダイは底取れてなんぼ」
だと思います。
潮の流れ、風、うねりなどを加味した上で、底を感じることができる最小の重さのテンヤで底を取る、感じる。まずはこれが出来てから初めてこの釣りはスタートします。
底付近にいる魚にエサを届ける際、鉛、あるいはタングステンのオモリを使う以上、そのエサのオモリはさかなにとっては「異物」でしかないので、できるだけ小さく軽いテンヤを使用しつつ、底の感覚を得続ける必要があります。
エビエサを付けた釣りであることから、マダイのほかにハナダイやウマズラ、イナダ、カサゴやハタにヒラメなど、実に多種多様なさかなたちが外道で釣れるため、釣りの趣きとしては非常に奥深いんですが、何より「底ダチを取る」ことが出来なければ、この釣りは成立しないといっても過言ではないでしょう。
ただ、これが結構むずかしい。。
PEのラインマーカーを見つつ、底から5~6mくらいになったら人差し指でスプールの端を軽くサミングしながら、全神経を集中して着底時の糸ふけを捉えます。
底の感覚を捉えたあとはリフト&フォール。特にマダイはフォールで喰ってくることが多いみたいで、ラインテンションを保ちながらのフォールの際の繊細なアタリを取れるか否かがこの釣りのキモだと思います。
といいつつ、底付近にテンヤを漂わせて動かさず、「ほっとけ状態」でひたすらアタリを待つっていうのもアリだったりします。
(むしろ下手に動かさない方が釣れたり。。)
あとは竿先や手元に違和感を感じたら、とにかく何でも鋭く即アワセ。「ガツッ」とわかりやすいアタリもあれば、「カンカン」といった金属的なものや「モゾッ」と竿先を押さえ込むようなアタリ、「フワッ」と喰いあげるようなアタリなど、実にさまざまなアタリ方をするので、「おやっ!?」と思ったら即大アワセします。
空振りすることも多いですが、お構いなしです。アワセて手応えがなければもう一度ゆっくり竿を下げてフォールさせると追い食いみたいなアタリがあったりするのもこの釣りの面白さでもあります。
エサ取り対策やオマツリを防ぐためにも、2~3回誘いと底取りを繰り返したら、一旦海面までテンヤを巻き上げてエサの状態を確認した上で、もう一度落とし直した方が良いと思います。ほかの釣り同様にこまめな手返しがポイントですね。
強風とうねりの中でのテンヤマダイ
3時過ぎに受付を済ませ、5時頃出船。6時前に最初のポイントに到着し、朝焼けの中片舷4名、強風+うねりの中での釣り開始となりました。
水深24m~27mライン、竿先が激しく震わされる強風+ちょっとしたうねりに加え、そこそこ潮が流れていることから、ちょっと重めなんですが、底取り優先で13号のテンヤをチョイス。かなり釣り辛い中でのスタートです。
重いテンヤを使用していることもあり、底はしっかり感じることができます。底付近で待ち構えていると開始早々に30cm弱1kg未満のキープサイズのマダイくんゲット。
幸先良いスタートを切ることができましたが、エサを取られることが続き(=アタリを取ることができていない)、そのあとが続きません。
そこで気分転換、チョイ投げしてカーブフォールで船下まで誘うことに。
2~30mほどアンダースローで投げた後、着底を待ってロッドアクションで1mほどリフトし、ラインテンションを保ったまま底取り。これを繰り返すこと数回。リフトのタイミングで「ガツンッ!」。
即鬼アワセ!キターッ!
重量感を感じるや否やいきなり横に走り出し、ドラグが勢いよく悲鳴をあげます。来ました、来ました。「これ、結構デカいかも。でもちょっとマダイっぽくないなあ。」なんて感じながら、時折鳴るドラグが心地イイ~。ナスキーいい仕事してる~(笑
突っ込みドラグを鳴らすこと幾度、数分のやり取りの末、青物ばりの走りを見せて揚がってきたのは、目測3kg弱?のヒラメくんでした。
「これ、前回のヒラメ釣り大会の時に釣りたかったんですけど。。(優勝できたのに。。)」
その後も強風の中で繊細なアタリを取りながらの釣りでしたが、チャリコサイズがぽつぽつと釣れ、結局カサゴのほかに8枚のマダイ(キープ3枚)と戯れることができました。
おわりに
やっぱりテンヤマダイは難しい。。特に風やうねりが出ると、その難度は格段に増しますね。
確実に底を取るためにテンヤを重くするとさかなに違和感を与えるし、違和感を与えないようにテンヤを軽くすると底が取りづらいし。その日の風や潮の状況を踏まえた上で、この「底を感じることができる最小の重さのテンヤ」を如何に早く見つけるか、ですかね。
釣ったヒラメとマダイはお刺身のほか、しゃぶしゃぶにしてポン酢でいただきました!しゃぶしゃぶ結構イケますね、お刺身に飽きたらやってみてもいいかも。うま~、でした(笑
【余談】
12月10日(日)に開催された幸丸マダイ釣り大会ですが、マダイの顔は何枚か拝めたものの、20cm以上のキープサイズを釣ることができず検量対象外。。。テンヤマダイの難しさをあらためて痛感した1日でした。。。
これからますます寒さは増していきますが、体調管理を最優先で、
明日も楽しい釣りを!
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