乗合船釣り

第7回幸丸ヒラメ釣り大会@外房飯岡(はじめてのヒラメ釣り大会) 2017年11月

投稿日:2017年11月12日

2017年11月5日(日) 外房飯岡 - 幸丸(千葉県)

晴れ 大
干潮10:27 満潮4:51

11月に入り、ずいぶんと日が短くなりましたね~。あと一月半もすれば冬至を迎えるから当たり前なんですけどね。

今回は釣り仲間のK氏からのお誘いで、千葉県外房は飯岡港の幸丸で開催された「第7回幸丸ヒラメ釣り大会」に参加してきました。

冬の釣りモノの代表格、ヒラメ

外房、特に今回の釣行先の飯岡は、禁漁期の5~6月を除き、ほぼ年間を通してヒラメと戯れることができるホットな港です。
とはいえここのところ、週末に限って台風の影響で大荒れの天気が続いていたため、大会の開催そのものが危ぶまれましたが、釣り大会の週は幸い好天続きで大会当日も好天に恵まれ、多少風はあったものの波も穏やかな絶好の釣り日和となりました。

はじめての釣り大会参加ということで、期待と不安を胸に抱きつつ、「一発大ヒラメ!」を夢見て夜中の0時過ぎ、片道2時間ほどの外房飯岡に向けて出発です!

※2018年の第8回幸丸ヒラメ釣り大会の様子はこちら。
「第8回幸丸ヒラメ釣り大会@外房飯岡 2018年11月」




【外房飯岡 幸丸】

タックル、仕掛け、エサ

今回は、コマセ系の釣りでも使用している汎用性の高いLTタックルのセットで臨みました。(というか、使いまわし重視で選んだ万能タックルしか持ってません。。)
仕掛けについては、自作+市販のヒラメ用のトリプルフック仕掛けを12セットほど用意。(釣り大会ということで、人多いってことでオマツリ騒ぎが予想されたため、予備仕掛けは多めに持っていきました。)

また、幸丸ヒラメ釣り大会では1尾の重量を競う大会であることから「大きいヒラメには大きいエサでしょ!」と、前日に近所のスーパーで購入した丸々と太った20cmほどの生イワシ(静岡県焼津港産:購入後に冷凍)を持参しました。

※幸丸でのヒラメ釣りでは、イワシの生き餌が付いてくるのでエサの持参は不要です。

【タックルセット】
1.シマノ ライトゲームSS モデラート TYPE64 M235
シマノ フォースマスター400(PE2号200m)
+ヒラメ用泳がせ仕掛け(全長1.2m前後の胴付き仕掛け:幹糸10号80cm+捨て糸4号30cm~50cm+ハリス8号60cm~80cm)
+オモリ60号~80号

釣り方

何よりも重要なのはヒラメとの接点、エサのイワシとの付き合い方です。

まず、エサの選び方ですが、やっぱりヒラメにも「大きいサカナは大きいエサを好む」が当てはまるようで、大物を狙いたい場合はできるだけ大きいものを選んで付けると良いみたいです。

ただ、エサのイワシは船上にある生け簀から各自で網で掬うんですが、デカいのを選んで掬うっていうのがこれまた難しい、難しい(笑。
しかも、生け簀内のイワシが少なくなればなるほど、「追えば逃げる」でイワシを掬うこと自体の難度が上がっていくので、生け簀の角に追い込んでウマいこと掬う「網使いのテク」が必要になってきます。
(この辺りは他の釣り人が順番待ちしてたりするので、あまり時間をかけずに、ほどほどにイワシを選んで掬うってことになりますね。)

何とかデカくて元気の良いイワシを掬うことができたら、今度はエサの針掛けです。
イワシをいかに弱らせずに針掛けするかが重要なんですが、これがまた慣れないと難しい。。
元気よく泳ぐイワシのうろこは海中でキラキラと集魚効果を発揮し、コマセの役割も果たすため、うろこがなるべく取れないようにイワシをやさしく手のひらに包みながら、上あごの固い部分に親針シングルフックを、尾びれの近くの背中側に孫針のトリプルフックを1本だけ引っかけて手際よくフックセットします。




エサ付けのポイントとしては、イワシの視界をふさぐことでしょうか。親指と人差し指でイワシの目をふさぎながら手のひらに包むことで暴れにくくなるので、その隙にパッパッと針に掛けます。
針掛けしたら、手元の桶でイワシが元気よく泳ぐのを確認し、いよいよ投入です。

そして投入後のタナ取り
オモリが底に着いたら常にオモリが底スレスレを叩いていること(「底ダチをとる」=オモリを底に這わせる)をイメージしながら、ラインテンションを保ちます。

船はゆっくり移動しているため、そのままにしておくと底からオモリが離れてしまったり、逆にベタ底になって糸がたるんだりして根ガカリする可能性があるため、置き竿にはせず、オモリが底をコツンコツンと叩く感覚を感じながら、糸を出したりリールを巻いて糸ふけを取ったりして常にオモリの位置(=イワシの泳層)を調整していきます。
ヒラメは底にいる魚なので、基本は「底付近」をキープ、ですね。

あとは、たま~に誘いとして底から2、3mほどリールを巻いて上の層でしばらくイワシを泳がせた後、またゆっくり底まで落としてみてアピールしてみたり。
(ヒラメの目は上に向いて付いていることから、僕はヒラメにエサの存在を知らせる目的でやってます。動かし過ぎはイワシが弱ってしまうため、逆に良くないようですが、アタリ待ちに飽きたらたまに誘う、くらいの感覚で誘いを入れてます。過去2回のヒラメ釣りではこのやり方でそれなりに釣れてます。)

そしてアタリがあった後のアワセのタイミング。俗にいう「ヒラメ40」というやつですね。
どうやらヒラメは捕食があまり上手ではないらしく、エサの先っちょからジワジワと噛みながら飲み込んでいくようなので、竿先にアタリがあっても即アワセは禁物です。
活性が高いとひったくるように持っていかれて向こうアワセみたいになることもありますが、基本はアタリがあっても慌てず騒がず「静」の姿勢をキープ
最初のアタリがあっても引っ張らず、緩めずの状態でじっと我慢です。我慢に我慢を重ねて、竿先が持っていかれるタイミングになってはじめて、ゆっくり大きくアワセを入れます。この待ちが「ヒラメ40(秒)」といわれる所以なんですね。

この待ってる時間がなんともドキドキなんですよね~。
待って待って、待って待って、満を持してアワセを入れたときの重量感!まさにヒラメ釣りの醍醐味です。



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戦の前の熱気@幸丸

2時過ぎに無事現地到着し、すでに現地入りして釣り座の確保をしてもらっているK氏と船宿前のローソン(旧セーブオン)で合流し、大会エントリーまで車で待機します。(Kさん、いつもありがとうございます!!)

昼間の幸丸@外房飯岡港

3時ころに船宿が開き、乗船名簿への記載と乗船料+大会参加費14,000円の支払いを済ませ、クルマで港へLet’s Go。外はいくぶん冷え込んでいる中、港ではすでに多くの釣り人が熱気ムンムン醸し出し、乗船を待っている状況でした。
4時を過ぎるころから船の明かりが灯って、いよいよ乗船開始です。全部で4艘、それぞれの船に各釣り人が乗船していよいよ出船です!

出船前の港の風景

朝から絶好調!?

港を出て40分ほどでポイントに到着し、キレイな朝焼けを拝みながらいよいよ釣り開始。
左舷ミヨシ側に釣り座を取り、僕は朝一から大ヒラメ狙いでスーパー仕込みの冷凍イワシを針掛けして投入します。いつものことですが、船がスローダウンしてからエサの準備~投入までのこの第一投目のワクワク感、たまりませんよね~笑

死にエサなので小刻みに誘いをかけていると、右隣で釣っているK氏にさっそく魚信アリ。幸先よく船内一番乗りを果たし、賞品ゲットです。うらやましい~!

そしてK氏は続けざまにもう1枚ヒット!開始早々、朝から絶好調です。
と、ここでアクシデントが!揚げたヒラメの針を外そうとしたところで魚が暴れ、親針のシングルフックがK氏の親指にカエシが見えないくらいまでフッキング。当船の佐藤船長の指南で何とか針を指から外し、止血して大事に至らずに済みました。

※こういった有事の際、いかに冷静に対処できるかっていうのがとても重要ですよね。今回乗船した船の佐藤船長は至って冷静沈着、かつ的確に対処しておられました。カエシの付いたハリが深く突き刺さった場合、無理に引き抜くのではなく、いったん針先を貫通させてから針先を折って抜くのがポイントなんですね。勉強になりました。あんまり経験したくないですが。。

ちょっとしたアクシデントに「明日は我が身」と気を引き締めつつ、「やっぱり活餌か!」ってことで僕も活きイワシに変更し、投入すると底に着く前に何やら魚信が。
アワセると小気味よく右左に走ります。揚げてみると50cmほどのイナダくんでした。

他のつり人の仕掛けの飾りに反応している(?)らしく、船長のアナウンスでは「集魚板や蓄光ランプは青物を寄せてしまうので外してね」ということでした。僕の仕掛けは何の飾りもない、至ってシンプルなものでしたが、確かに船内ではイナダやワカシがぽつぽつ揚がっていましたね。

今回の操船では終始エンジン流しで行くらしく、船の進行方向からバックギアに入れたのを合図に即投入のアナウンスでした。
このバックギアに入れる瞬間を今か今かと待ってる間もドキドキMaxなんですよね~。

それに遅れないように、エサ付け+投入を速やかに行っていると、コクンコクンと竿先にアタリが。
十分喰わせたでしょう!ってところでアワセると見事にフッキング。
揚がってきたのは1.5kg弱のヒラメくんでした。何とか初日脱出です。

1.5kg弱のヒラメ。
結局3枚ゲット。

その後はイワシ齧られを3回ほど感じながら、3枚ほどゲットしました。

一方、K氏は指を負傷しながらも着実に釣果を伸ばし、2kgほどのヒラメを筆頭に7枚まで釣果を伸ばしています。「竿頭じゃないんですか?下手したら、上位入賞もあるんじゃないんですか」なんて会話をしながら、ちょっとくやしい(笑。

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一発逆転、優勝はもらった!?それ、ヒラメだよね?⁇天使は来たるも女神は!?

10時を過ぎるころには、船上の活き餌もほぼ底を尽いてきたので、すっかりまったりとした流れになってしまいました。残り1時間ほど、死にエサでの粘りの時間のはじまりです。

何とか大ヒラメ来ないかと、動かないイワシを竿の上下で粘り強く誘いながらの釣りが続く中、つ・い・に・

キターッ!!

コンコンコンとつついた後にグーッときたところでスイープアワセ。この重量感っ!来ました、来ました!乗りました!

スーっと揚がってきたかと思うとヒラを打つようなゴン、ゴンッという引き。今までにない引き、これはもしや!?結構いいサイズ!?「やった、この引きは上位入賞確実でしょう!下手したら一発逆転優勝もアリ!?」心の中の叫びは素直な叫びでした。

 

で、姿を見せてくれたサカナはコイツです笑

なんでキミなんですか。。
一発逆転の夢もむなしく。

 

ウ・ツ・ボ 笑

 

引き方は極めてヒラメっぽかったんですが、なんでキミなんですか。。

静かにお引き取り願い、気を取り直して今度は持参した20cm級のイワシエサで続行します。
もうそろそろ終わりだろうといった雰囲気が船内に漂い出した中、またもやキターッ!!
グーッときたところでアワセるも???
どうやら根ガカリ???いやいや、グングンッと確かに生命反応はあります。「こりゃ、ヒラメじゃないかも。」と思いながらも、一縷の望みをハンドルに託し、ひたすら巻き続けます。

「なんですかね~?」なんて言いながら巻き続けること数分、見えてきた魚体は・・・。ヒラメ?だよね?デカい???キターッ!?と思いきや。。。

カスザメか。」の声が。。。

勝利の女神は最後に微笑んでくれた!?
と思ったら、女神ではなく
「天使のサメ(カスザメ)」でした。。。
色も形も見た目ヒラメっぽいけど。。。

揚がってきたのは「天使のサメ」とも呼ばれるらしいカスザメくんでした。。。

色も形もヒラメっぽいんですけどね~。3kgくらいありそうな感じなんですけどね~。逆転優勝夢見たんですけどね~。ゆめやぶれる。残念無念。。

結局これにて沖上がりとなりましたとさ。。




飯岡の港でのほのぼのとした表彰式

沖上がり後、ほどなくして検量の時間となりました。各々、一番大きいサカナをハカリに乗せて検量していきます。僕のは結局1.4kgほどだったので競争の対象から外れてしまいました。。。

そしていよいよ表彰式。
なんと同行者のK氏、みごと優勝してしまいました!!
すばらしいっ!!!

表彰式の風景。
アットホーム感満載です!

釣り開始早々に指負傷の困難はあったものの、見事その困難を乗り越えてコンスタントに魚信を捉え、サカナを揚げていったK氏、実にお見事でした。

優勝お見事!!

じゃんけん大会を交えて、参加者全員にお肉やら電動リールやら、釣具屋さんの商品券やらを提供していただき、今回の釣り大会は無事終了となりました。

ちなみに僕は天使のサメで外道賞ゲット。。。

おわりに

はじめての船釣り大会。いやはや、楽しかったですね~。

天候に恵まれた中、船中ボウズなしでみなさんヒラメの顔が拝めただけでなく、下船後のサービスとして提供されるカレーライスを喰らいながらの表彰式のアットホームさに、何とも充実感を覚えた一日でした。

そして何より、いつもお世話になっているK氏の優勝!おめでとうございます!
今年は生涯初(?)のキハダマグロGetに続き、釣り運が良い方に続いているみたいでうらやましいです。

自然との戯れ、いつまでも大切にしていきたいですね。
Kさん、幸丸さん、ありがとうございました!

明日も楽しい釣りを!

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■筆者プロフィール
1970年代生まれの団塊ジュニア世代
妻、長男とともに都内在住。
子供のころのフナにはじまり、ブラックバス、ライギョなどの淡水の釣りを経て、海釣りへ。
たのしく釣りを」を第一に、フィッシングライフを満喫中。